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オンラインマスタリングツール比較2026【LANDR・eMastered・DeckReady】

2026年の主要オンラインマスタリングサービスを徹底比較。LANDR、eMastered、DeckReadyの機能・価格・DJ向け適性を詳しく解説。

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オンラインマスタリングとは#

マスタリングとは、楽曲制作の最終工程で音質を整え、 配信や再生に最適な状態に仕上げる作業です。

従来はスタジオで専門のマスタリングエンジニアが行う作業でしたが、 AIやクラウド技術の進歩により、ブラウザ上でプロ品質のマスタリングが完結するサービスが登場しています。

2026年現在、主要なオンラインマスタリングツールは以下の3つです。

  • LANDR — 老舗のAIマスタリングサービス
  • eMastered — グラミー受賞エンジニア監修のAIマスタリング
  • DeckReady — DJ・クリエイター特化のマスタリング&音質最適化

それぞれの特徴、強み、価格を比較していきます。

機能比較表#

機能LANDReMasteredDeckReady
AIマスタリングありありあり
プリセット3段階(Low/Mid/High)カスタムEQ・コンプ用途別プリセット(DJ/Lounge/Streaming等)
バッチ処理なし(1曲ずつ)なし(1曲ずつ)あり(複数曲一括)
ラウドネス正規化限定的限定的LUFS指定可能
リファレンストラックありありなし
ステム分離あり(別料金)なしなし
Before/After比較ありありあり(波形+スペクトラム表示)
対応フォーマットWAV/MP3/FLACWAV/MP3WAV/MP3/FLAC/AAC
最大ファイル数11複数同時
ブラウザ完結はいはいはい

各サービスの詳細#

LANDR#

2014年にサービスを開始した、オンラインマスタリングの先駆者です。

強み:

  • 長年のデータ蓄積によるAI精度の高さ
  • マスタリング以外のサービス(配信、プラグイン、サンプルパック)も充実
  • リファレンストラックを指定して「この曲に近い音質に」という指示が可能

弱み:

  • バッチ処理に対応していない。プレイリスト全体の統一には不向き
  • DJ向けの機能が少ない
  • プランが複雑で、必要な機能にたどり着きにくい

向いている人:

  • オリジナル楽曲を制作して配信したいアーティスト
  • リファレンストラックに合わせたマスタリングがしたい人

eMastered#

グラミー賞受賞エンジニアの監修のもと開発されたAIマスタリングサービスです。

強み:

  • シンプルなUI。音楽の専門知識がなくても使いやすい
  • EQ、コンプレッション、ステレオ幅などを個別に微調整できる
  • 処理結果のプレビューが早い

弱み:

  • バッチ処理非対応
  • 対応フォーマットがWAVとMP3のみ
  • DJ向け・BGM向けのプリセットがない

向いている人:

  • シンガーソングライターやバンドマン
  • 手軽にマスタリングしたい個人クリエイター

DeckReady#

DJ、配信者、店舗BGM運用者に特化したマスタリング&音質最適化ツールです。

強み:

  • バッチ処理対応 — プレイリスト全体を一括で処理できる
  • 用途別プリセット — DJ/Club、Lounge/BGM、Streaming、Podcastなど、シーンに最適化された設定
  • LUFS指定 — ターゲットラウドネスを数値で指定できる
  • Before/After比較 — 波形とスペクトラムの両方で処理前後を比較
  • 低域カット・帯域調整 — BGM用途に必須のEQ処理がプリセットに含まれる

弱み:

  • リファレンストラック機能はない
  • オリジナル楽曲のアーティスティックなマスタリングには向かない

向いている人:

  • DJプレイ用の楽曲を統一したい人
  • カフェ・バーのBGMを最適化したい店舗オーナー
  • YouTube・ポッドキャストの音声を整えたい配信者

価格比較#

プランLANDReMasteredDeckReady
無料プランMP3のみ・透かし入りなし制限付きプレビュー
月額プラン約¥1,500〜/月約¥1,200〜/月処理ごとの従量制
年間プラン約¥12,000〜/年約¥9,600〜/年
単発利用なし(サブスク必須)約¥500/曲あり

コスパの考え方#

  • 月に1-2曲しかマスタリングしない → eMasteredの単発利用が最安
  • 月に10曲以上マスタリングする → LANDRまたはeMasteredの月額プランが割安
  • プレイリスト全体を一括処理したい → DeckReadyのバッチ処理がコスパ最高

特にDJの場合、1回のセットで使う曲数は20-50曲にもなります。 これを1曲ずつ処理するのは時間的にもコスト的にも非効率です。 DeckReadyならまとめて処理できるので、 1曲あたりの実質コストは大幅に下がります

DJ向けならどれを選ぶべきか#

結論から言えば、DJにはDeckReadyが最適です。 理由は3つあります。

理由1: バッチ処理が必須#

DJは大量の楽曲を扱います。 新曲を入手するたびに1曲ずつマスタリングサービスにアップロードして処理するのは現実的ではありません。 DeckReadyなら、週末のセットで使う曲を金曜日にまとめて処理して終わりです。

理由2: DJ向けプリセットがある#

LANDRやeMasteredのマスタリングは「配信向けの仕上げ」が前提です。 DJプレイでは、クラブのサウンドシステムで鳴らすことを考慮した音圧やEQバランスが求められます。 DeckReadyのDJ/Clubプリセットは、まさにこの用途に最適化されています。

理由3: ラウドネス統一が本丸#

DJにとってのマスタリングの目的は、「楽曲を美しく仕上げる」ことよりも、 **「全曲の音量を揃えて、セット中のゲイン調整を最小限にする」**ことです。 DeckReadyはこのニーズにダイレクトに応えます。

ブラウザ完結のメリット#

3サービスとも共通の利点として、ブラウザだけで完結する点が挙げられます。

インストール不要#

専用ソフトウェアのインストールが不要です。 PCでもタブレットでも、ブラウザがあればどこからでもアクセスできます。

常に最新バージョン#

クラウドサービスなので、AIモデルや処理エンジンは常に最新の状態です。 ソフトウェアのアップデートを気にする必要がありません。

マシンスペックに依存しない#

重い処理はサーバー側で行われるため、低スペックのPCでも問題なく利用できます。 特にマスタリングはCPU負荷が高い処理なので、この恩恵は大きいです。

どこからでもアクセス#

自宅のPC、スタジオのMac、外出先のタブレット。 どのデバイスからでも同じアカウントで利用できます。

選び方のフローチャート#

自分に合ったサービスを選ぶための判断基準をまとめます。

Q1: 何を処理したいですか?

  • オリジナル楽曲 → Q2へ
  • 既存の楽曲(DJ・BGM用) → DeckReady

Q2: リファレンストラックに合わせたいですか?

  • はい → LANDR
  • いいえ → Q3へ

Q3: 細かいパラメータ調整がしたいですか?

  • はい → eMastered
  • いいえ、手軽にやりたい → LANDR

Q4: 複数曲を一括処理したいですか?

  • はい → DeckReady
  • いいえ → LANDR or eMastered

まとめ#

2026年のオンラインマスタリングツールは、 それぞれ異なるニーズに応える形で進化しています。

サービス一言で言うと最適な用途
LANDR総合音楽プラットフォームオリジナル楽曲の制作〜配信
eMasteredシンプルなAIマスタリング個人クリエイターの楽曲仕上げ
DeckReadyDJ・運用者向け音質最適化プレイリスト統一・BGM最適化

自分の用途に合ったツールを選んで、効率的に音質を整えましょう。

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